• 人が人を支える市民社会の実現

ここあるキャンペーンに向けて

大人の自死が減っている一方で10代の自死は2010年以降増加し続けています。
10代の死因の1位が自殺の国は、先進国7カ国の中で日本だけです。

厚生労働大臣の指定法人・いのち支える自殺対策推進センターは
過去12年間の自殺者の記録をもとにかつてない規模で分析を行いましたが、
その中で10代の自殺が多く起きる時期は夏休み明け(令和元年は休校明けと夏休み明けの2つの山)、登下校の時間帯で、自殺をする前の1番多い発信は「学校に行きたくない」でした。

学校という場が、ある子ども達にとって死を選ぶほどの心の負担になり、
また周囲にそのことを相談できる関係がないことが感じられます。
学校に行きづらさを抱えながら通っている子が中学生の約1割程度存在していることも、最近の調査でも明らかになっています(2018「不登校傾向にある子どもの実態調査」日本財団)。

「逃げてもいいよ」とマスコミからも聞かれるようになりました。
でも、子ども達はどこに逃げればいいのでしょうか?
相談する人や居場所がない、学校に行くのがつらい、生きづらいと考える子ども達に、私たち大人は何ができるのでしょうか?

そこで、2019年度に全国の子どもの居場所づくりを支える組織が集まり、
「なんとなく、学校に行きにくい」「ちょっと疲れた」
「少し休みたい」「友達関係が大変」という子どもたちに、
学校以外の第3の居場所をホームページで紹介するキャンペーンを始めました。

毎年夏休み明けの時期に合わせて期間を設定しており、
2021年度は8月19日(木)〜9月6日(月)がキャンペーン期間です。
「学校以外の場でも子ども達を受けとめるよ」
「社会全体で子ども達を見守っているよ」と、子ども達に伝えるキャンペーンです。(むすびえホームページより)